「ギターを弾いて何の意味があるの?」
ギターの演奏動画をInstagramにアップしていると、たまにこう問われます。
その答えは、難聴になってしまう前に自分のギターを記録しておきたいからです。
難聴のギター小僧
少し前に、遺伝性の若年性軽度難聴と診断されました。
かんたんに説明すると、若い内から聴力が弱くなり、今後もどんどん低下していくという症状です。
現状は、テレビの音量はちょっとうるさいくらいまで上げないと聞き取れず、アクリル板越しの会話はかなり聞き取りづらいといったレベルです。
診断を受けて、会話は不得意なので多少聞こえづらくてもそんなに苦ではないかな、と思いました。
むしろ、マンガ「3月のライオン」に登場する宗谷冬司みたいでかっこ良いじゃん、と。
懸念点は1つだけ。
老後に楽しもうと思っていた趣味のギターはしづらくなっていく、ということです。
やめるという選択肢はない
「ギターなんて趣味なんだし、やめればいいんじゃないの?」
正論すぎて困るのですが、やめるという選択肢はありませんでした。
自分にとってギターは、ストレス解消の手段であり、自己肯定感を高める手段であり、自己表現の手段です。
その代替手段を探せないくらいかけがえのない趣味。
とはいえ、老後に楽しもうと思っていたのを少し早める必要がありそうです。
あの頃の自分に向けたTAB譜
ある程度ギターを弾いてきた自分に今できることはなんだろう、と考えた時に思いついたのが演奏とTAB譜を組み合わせた動画作りでした。
ギターを弾き始めた中学生のころ、ネットや書店でTABを探して必死にコピーしていました。
その時にぶち当たった壁は、
- 耳コピできないのでメジャーじゃない曲のTAB譜を入手できない
- TAB譜を見てもどう演奏しているのかがわからない
- 1曲まるまるコピーするのは大変
というところでした。
そこで思いついたのが、1曲の中でおいしいギターフレーズだけを弾いて楽しむlittle-TABという発想です。
そんな過去の自分のような、家でずっとギターを練習している少年の参考になるギターTAB譜を作っていきたい。
また、自分のギター記録として残るものを作りたい。
そんな想いから、Instagramへの動画投稿を始めました。
おすすめのギター記事
コピーした中でお気に入りのTAB譜をまとめて紹介します。
ストラトキャスター・シーサイド
ストリート出身の若手アーティストならではの、骨太にかっこいい曲です。
ソロパートをコピーするのにかなり時間をかけたのを覚えています。
光あつめておいでよ
超激ムズのギターフレーズに挑戦したい方におすすめです。
一曲フルでコピーしたTABでもあります。
re:program
凛として時雨に影響を受けた若手アーティストの難しいイントロフレーズです。
タッピングやスライド、ハーモニクスなどテクニック盛りだくさんで楽しめます。