幻冬舎の設立者である見城徹さんが、苦悩と激情に満ちた自身の人生を綴った一冊です。
その本に恋した3文
毎日退屈だと嘯いている人だって、自分で死ねないからには生きて行くしかないし、しかも何十年か何年か先に待つ死へと確実に刻々と近づいているから、切なくて寂しいわけじゃないですか。どんなに誤魔化しても、死ぬ瞬間は一人で引き受けなければいけないわけですから。
出典:見城徹「編集者という病い」,太田出版
惚れた表現者にどれだけ親身に関われるかが、僕が中上との関係から学んだ編集者の原点。
出典:見城徹「編集者という病い」,太田出版
「文化に貢献する」「新境地を切り拓く」「内容がいい」「良書を世に問う」「読書界に一石を投じる」「出版する意義がある」「良心的な本作り」などなど編集者が好んで口にするセリフは枚挙にいとまはないが、所詮、売れなければ読者にとって必要なかった商品なのである。
出典:見城徹「編集者という病い」,太田出版
まとめの3文
現代では失われつつある、異常なほどの情熱。
幻冬舎の創業者である見城徹さんの仕事に対する姿勢やマインドが、これでもかという熱量で語られています。
少し読みづらい部分もありましたが、尾崎豊さん他著名人の裏側を交えた圧倒的な衝撃に引き込まれました。
書籍情報
書籍タイトル | 編集者という病い |
著者 | 見城徹 |
出版社 | 太田出版 |