『Gorogoa』ストーリー考察

『Gorogoa』というインディーゲームのストーリー考察です。

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基本情報

タイトルGorogoa
ゴロゴア
ジャンルパズル
ハードAndroid
iOS
Nintendo Switch
PS4
PC
XBOX ONE
参考プレイ時間約4時間
参考価格540円(込)〜1620円(込)
公式サイトhttp://gorogoa.com/

タイトル考察

英語版Wikipediaによると、作者のジェイソン・ロバーツ(Jason ‘Jake’ Roberts)さんが、青年期に想像上の生き物につけた名前とのこと。

  1. gore:血のり、凝血
    gory:血なまぐさい、生々しい
    gorgon:ゴーゴン(頭髪が蛇で見た人を石化させる怪物)
    など、似た語感の単語が血や空想上の存在を想起させる。
  2. ・タイトルの中で、goという文字列が2回登場し、韻を踏んでいる。
    ・母音がほとんど「オ」
    などの理由から、口に出した時の語感がとても良い。
  3. ファンタジーに使われがちな濁音が多い。

こういった理由から、不思議な印象を受けます。
言葉自体が意味を持たず、国境を越えて不思議な感覚を共有できるタイトルです。

造語なので他と被らず、一単語で終了していることから、ハッシュタグにもしやすいSNS向きな名前でもあります。

ストーリー考察

初めてGorogoaに出会った時、とても宗教的なものを感じました。

ゲーム内では語られないGorogoaのストーリーを考察する上で、宗教という観点はとても重要なのではないでしょうか。
※無宗教なので、宗教に詳しいわけではありません。全て調べた知識からの推測なので、間違った解釈があったら申し訳ありません。

作者のジェイソン・ロバーツさんは、Twitterの公式アカウントによると、カリフォルニア州のバークレーに住んでいるとのこと。
Wikipediaによれば、カリフォルニア州ではキリスト教が75%を占めています。
そこで、キリスト教から強い影響を受けていると仮定してストーリーを考察してみます。

Gorogoaの見た目

ドラゴンっぽい見た目をしています。

キリスト教では、ドラゴンはたいてい悪の象徴とされるそうです。
また、憤怒を表すこともあります

ゲームの主人公が書物でGorogoaについて調べると、赤・緑・青・黄・紫の5色の何かを供物に捧げる必要があると書かれていました。

キリスト教における色のイメージ

火・愛・殉教・慈愛
再生・永遠・希望
高貴・貴重・天国
衰退・病気・憂鬱
償い・回心・節制。贖罪と祈り

Gorogoaに捧げる供物

1つ目の供物は、カラスが落としたりんごです。

旧約聖書によれば、カラスは人類の預言者の生活を守る役割だったそうです。
ただし、復活に肉体が必要だという概念が広まってからは、遺体に群がるカラスは駆逐されるべき存在になっています。

また、りんごは禁断の果実を表します。
禁断の果実は、欲望の対象です。

また3つ目の供物を探す道中、ちょうちょが出てきます。
キリスト教で、ちょうちょは復活の象徴とされています。(聖書には出てこないらしいですが)

子供時代の主人公がGorogoaに掲げた供物は以下のようなものでした。

  1. 赤いりんご
  2. 緑色のりんご
  3. 星の輝きによって木に成った、金色の果物
  4. 青色の宝石
  5. 花瓶に成っていた紫色の果物

登場人物

Gorogoaには、人物として様々な存在が描かれます。
※鐘を鳴らしながら歩く青年・祭壇にろうそくを立てる青年・階段を登り続けて頭に水をかける青年は除く。

  1. 赤い服の少年
  2. 車椅子に乗った、怪我をした青い服の少年
  3. 暗い部屋で本を読む、灰色の服の青年
  4. 研究室っぽいところで本を読む、白いシャツの青年
  5. 地球儀のある部屋で本を読む、白いシャツの青年
  6. 望遠鏡で星を見る、白いシャツの青年
  7. 窓の外を見る、緑色の服のおじさん
  8. 考え事をする、赤い服のおじいさん
  9. 電車を待つ、茶色のコートのおじいさん
  10. 車椅子に乗った、赤い服の少年
  11. 松葉杖で歩く、深緑色の服の少年

考察

これらの材料から、ストーリーを推測していきます。
まず最初に、Gorogoaとはなんなのか。

Gorogoaとは、災厄の前兆であり、それと同時に未来視を持った神様ではないでしょうか。

途中途中で描写される、崩壊した世界。
おそらく同一人物であろう少年と老人の様子を行き来する世界線。

Gorogoaというゲームの中で、一人の少年の人生が描かれており、現在から未来までの間のどこかのシーンが断片的に描写されている、と捉えました。

このゲームは、少年がGorogoaに見つめられるところから始まります。

途中、間違った供物を集めたと判断されて崩壊し、少年が落下していく描写もあります。
その時はGorogoaの目が閉じて暗闇になっていきます。

正しい供物をGorogoaに献上した際には、Gorogoaの目ができあがっていくような表現がされています。
供物を集める様子をGorogoaがずっと見ていたように感じました。

ゲームのメインビジュアルでも、目が強調されています。

つまり、このゲームにおいて、というのは非常に重要な存在だと考えられます。
最終場面でGorogoaが一連の流れを全て見ていたといった描写もあり、Gorogoaがストーリーの外側からずっと見守っていたことになります。

これは、現実世界で言う、神様の視点ではないでしょうか。

ストーリーの流れ

次にストーリーの流れを考えていきます。

  1. 少年が間違った供物を集めたことで、Gorogoaが世界を崩壊させる
  2. Gorogoaによって崩壊された世界で、何が正しかったのかを考える
  3. おじいさんになった時、世界は復興している。少年の時に供物を捧げたのと同じ場所で、正しい供物を捧げる

こんな感じではないでしょうか。
これらの流れを、継ぎ接ぎに体感したように思いました。

少年が最初にGorogoaに会った時、彼は本を開きました。
Gorogoaが災厄の前兆であること。そして、5色の供物を捧げれば災厄を防げること。
それを知った少年は、供物探しの旅に出ます。

物体として、5つの供物を手に入れた少年。
塔の上からGorogoaに供物を捧げましたが、Gorogoaは怒りました。

世界は崩壊し、少年はボロボロになりながらも何が正しかったのかを考えました。
ランプが消えてしまうような辛い状況でも。
松葉杖をつくような辛い状況でも。
本を読み、資料を探し、Gorogoaについて調べました。

そして気づきます。5つの色で表現されたもの。
愛・希望・高貴・衰退・償い。

Gorogoaが求めていたものは、物ではなく経験だったのです。

気づいた頃には、少年はおじいさんになっていました。
世界はすでに元どおりに復興しました。もちろん、あの塔も。

電車に乗り継ぎ、塔に向かいます。
おじいさんはすでに、子供時代には持っていなかった、5つの色に表現された人生を持っていました。

少年時代の供物を捧げる冒険。
崩壊した世界で、人生をかけてGorogoaを調べた青年時代。

そして、おじいさんになった今、全てを経験していたのです。

子供の頃と同じ塔の上。
おじいさんは再びGorogoaに供物を捧げます。

供物は、一つの光りの輝きとなりました。
おじいさんの人生は、良い人生でした。

以上が、自分がこのゲームから感じたストーリーです。

ここまではゲーム内の情報から推測したストーリー。
ここからは個人的に思ったことです。

このストーリーは、宿命を背負った人間の一生を描いているのではないでしょうか。

何かを成し遂げる宿命を背負った人間。
一つのことを貫き続けて、大成する人間。

絶望的な状況でも、ひたすらに読書を続ける。
そんな主人公から、学びの大切さと諦めない心を感じます。

喜びも苦労も全て体験する、人間の一生が表現されているように感じました。

そして、最後には幸せであること。
おじいさんの掲げた5つの供物の輝きから、そんなメッセージを学びました。

実はストーリーなどないのかもしれません。

でも、自分の人生を変えた物語を読んだ時に似た感動。
一人の人間が、一つの宿命を遂げるために人生を捧げることに対する感動。

この感動を味わえたので、自分なりにストーリーを考察して良かったと思いました。

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