
FileMaker(正式名称:Claris FileMaker)のSubstitute関数を使う際に、複数の値を一度に置き換えたい場合の記述方法を忘れがちだったので記録しておきます。
Substituteで複数のテキストを一度に置換
置換条件を[ ](角カッコ)で繋げる
例えば「りんご・ぶどう・オレンジを食べたい。」というテキストの場合。
それぞれの果物を英語表記に変えたい場合の記述です。
Substitute (
"りんご・ぶどう・オレンジを食べたい。"
; [ "りんご" ; "Apple" ]
; [ "ぶどう" ; "Grapes" ]
; [ "オレンジ" ; "Orange" ]
)
結果:
Apple・Grapes・Orangeを食べたい。
先に入力したものから処理される
同一の検索テキストを設定した場合は、先に入力したものが優先されます。
Substitute (
"りんご・ぶどう・オレンジを食べたい。"
; [ "りんご" ; "Apple" ]
; [ "りんご" ; "Apple Juice" ]
)
結果:
Apple・ぶどう・オレンジを食べたい。
置換は順番に処理される
複数の置換条件を設定した場合、記述順に処理されます。
つまり、元のテキストではなく置換したテキストに対して次の置換処理が行われます。
Substitute (
"りんご・ぶどう・オレンジを食べたい。"
; [ "りんご" ; "Apple" ]
; [ "Apple" ; "林檎" ]
)
結果:
林檎・ぶどう・オレンジを食べたい。
「りんご→Apple→林檎」という順番に処理が行われています。
サンプル
各Substituteボタンを押すと、それぞれに設定されたルールで変換されたテキストが結果に表示されます。

公式のSubstituteのドキュメントはこちら。
複数の置換条件は最大999個まで繋げられるようです。
Substitute