雑誌の誌面企画の2大分類

雑誌の誌面企画(ページ企画)を大きく2つに分類しつつまとめました。
それぞれの企画の考え方やメリット・デメリットも補足しています。

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ニュース

企業・メーカーなどから発信されているニュース素材をわかりやすく紹介する誌面企画です。
例:新商品の紹介

雑誌の場合、ニュース素材の全てを掲載することはスペース的に難しいです。
そこで、ニュース素材の中でどこがその商品・サービスの一番売りたいポイントなのか、どこを切り取って紹介したら一番伝わるのか、を考えて誌面を作ります。

同じニュース素材でも雑誌によって見せ方が異なるのは、編集者によって情報を切り取る場所が違うからです。

プレスリリース

企業・メーカーなどから発信されているニュース素材のことです。
雑誌では素材から再編集するためプレスリリースそのままということはありませんが、Webメディアの場合は他社のプレスリリースを自社メディアで紹介することもあります。

再編集することもないので、スピーディな情報拡散が可能です。

プレスリリースは企業・メーカーから直接手配してもらうほか、PR TIMES@Pressといったサイトから入手することもできます。

事前体験レポート

企業やメーカーの実施しているメディア先行会や商品デモから得た生の情報を紹介する誌面企画です。

実際に触れることで、ニュース素材ではわからない情報を伝えることができます。
より具体的な内容を伝えられるほか、ユーザーには入手できない情報も多いので、情報価値は高くなります。

体験会の場合、「何を重点的に体験するのか」という目的を立ててから体験するとより濃密な情報を入手することができます。

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自主企画

編集者が情報を集めてコンテンツを紹介する誌面企画です。

ピックアップするポイントと企画次第で、読者に新鮮な印象を与えられます。
実際には、ニュース誌面に自主企画をプラスすることも多いです。

自主企画が多ければ他の雑誌やメディアとは差別化でき、雑誌の商品価値を高めます。

インタビュー

関係者に直接話を伺って、商品・サービスのより詳しい内容を紹介する誌面企画です。

  • 直接お話を伺うので熱量をそのまま届けやすい
  • 編集者の決めた内容を深堀りしやすい

といったメリットがあります。
「何を聞くインタビューなのか」というコンセプトをはっきりさせることが重要です。

内容を深められる分、文章メインのページとなりがちでグラフィックを盛り込んで読みやすくする工夫を求められます。
また、インタビューの調整や文字起こしなど、ほかの企画に比べると制作に時間はかかります。

メジャーなコンテンツではスケール感、マイナーなコンテンツではマニアック感を出せます。
比較的どんなコンテンツにも採用できるので、汎用性の高い企画です。

ランキング

読者アンケートや編集部の独自調査によって、商品・サービスを順位づけする誌面企画です。

  • 読みやすい誌面を作れる
  • 読者の意見を取り入れやすい

といったメリットがあります。

どのジャンルの雑誌でも使われているありきたりな企画なので、新鮮味はありません。
また、誤認を避けるために必ず客観的なデータが必要です。
最下位が決まるといったネガティブな側面もあるので、さまざまな配慮も必要となります。

  • 同ジャンルのコンテンツ(Nintendo Switchのソフトなど)のランキング
  • 同一作品内のコンテンツ(キャラクターなど)のランキング

という感じで、比較するレイヤーが同じときに非常に力を発揮します。

連載

一定期間1つのテーマについて紹介を続ける誌面企画です。
例:著名人や知識人のコラム

毎号安定して掲載を続けられる分、代わり映えしにくいです。
たくさんの連載を抱えすぎると、雑誌自体が読者に飽きられてしまう危険もあります。

超大作や文化といった、たくさんの情報を継続的に紹介するのに適しています。
連載は雑誌の顔とも言えるので、内容にマッチした影響力のあるテーマを設定できるかどうかが非常に重要です。

コラム

編集者の意見や分析、思ったことを書く誌面企画です。

より生の声に近いので、読者に 親近感を持ってもらいやすいです。
ただし、あくまで編集者の一意見にすぎず、著名人でもない限り情報としての価値は少ないでしょう。
さまざまな人のコラムを集めることで情報価値を高めるのも有効な手段です。

  • 共感してもらう
  • 別視点の魅力を伝える
  • 斬新な(一般的でない)ものの魅力を伝える

といった時に有効です。

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