作家として生き残るための考え方と文章術を学べる、冲方丁さんの創作指南本です。
自分自身は作家ではないのですが、「天地明察」がとても好きなので著者つながりで興味を持ちました。
その本に恋した3文
自分の作品が大ヒットしてほしい、映像化されてほしい、有名な賞をとりたい、といったモチベーションは、満たされると持続しません。得た時点で目的が消えます。
出典:冲方 丁「生き残る作家、生き残れない作家 冲方塾・創作講座」,早川書房
文章の基本的な性質は、なんといっても「一直線」になるということです。
出典:冲方 丁「生き残る作家、生き残れない作家 冲方塾・創作講座」,早川書房
歴史に残る名文のたぐいは全て、このような「全体」と「部分」を同時に見渡すことによって巧みに構成されているのです。それがいわゆる文脈です。
出典:冲方 丁「生き残る作家、生き残れない作家 冲方塾・創作講座」,早川書房
まとめの3文
「文章を書く」という行為をここまで言語化できるのか。
作家としての心構えにとどまらず、「なぜ言葉が使われているのか」という初歩の初歩から徹底的に考え抜いて言語化されています。
25年以上作家を続けられる人の狂気性が凝縮された一冊で、のめり込むように読んでいました。
書籍情報
書籍タイトル | 生き残る作家、生き残れない作家 冲方塾・創作講座 |
著者 | 冲方 丁 |
出版社 | 早川書房 |
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