「快感」と「依存」を科学的に分析した解説本です。
その本に恋した3文
どんな文化であれ、どんな時代であれ、人間は自らの脳の機能を変容させる方法を必ず見つけ出し、いっぽう、統治者や宗教制度といった文化的な強制力を持つものは、常にとは言わないまでも、そうした薬物の使用を規制しようとしてきたということである。
出典:デイヴィッド・J・リンデン「快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか」,河出書房新社
脳画像研究から、ギャンブルやゲームをしているときにも、ある種の薬物やオーガズムと同じように内側前脳快感回路が活動し、その結果VTAの標的領域にドーパミンが放出されることがわかっている。
出典:デイヴィッド・J・リンデン「快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか」,河出書房新社
ニアミスの頻度を操作する実験が数多く行われており、ニアミス体験がギャンブルを続けさせる要因になることが証明されている。
出典:デイヴィッド・J・リンデン「快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか」,河出書房新社
まとめの3文
脳に影響を与えたいという生物の隠された欲望を暴く。
スマホ依存症の本を読んだ時に気になった、依存の仕組みが科学的に解説されています。
脳の説明は難しくて完全に理解できたとは言えませんが、本能として刻み込まれた人間の性質を理解することは、身を守るために必要だと感じました。
書籍情報
書籍タイトル | 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか |
著者 | デイヴィッド・J・リンデン 岩坂 彰(訳) |
出版社 | 河出書房新社 |